熱帯夜

女として女に愛され愛したい

お世話になった皆様へ

喪中につき新年のご挨拶が出来ませんので、先にお礼をお伝えしたくてやってきました。こうして繋がっていてくださる大切なお友達、フォロワー様、本当に今年1年、お世話になりました。

青色から黒色に姿を変えてしまった場所から移動したことが、1番の変化でしょうか。ヘイトスピーチで溢れ、イーロン・マスク氏の考える運営方針についていけず、居場所だったはずの大切なあの場所から離れなければならなくなったことが悔しくて、しばらく引きずりました。

生きづらくて苦しんでいるはずの私たち側が、いつだって暮らす場所や方法を選ばなければならないことが理解できない。例えばパートナーシップ制度がある自治体へ引っ越したり、同性で結婚できる国への移住を決めたり。高いお金と時間をかけて公正証書を作成したり、親子になりたいわけがないのに現時点ではその選択しかないから養子縁組をしたり。

結婚が出来ればそんなこと何も、本当に何も考えなくてもいいのに。パートナーと穏やかに安全に暮らしていきたいからその制度を使いたいだけなのに、なぜそれが許される人と許されない人がいるのか、なぜ人が人のもつ権利を許すなどという傲慢な態度になれるのか。一つひとつに「おかしい」と声を上げながらも、でも実際にはそうする(苦しいながらも何とか息ができる方を選択する)しかなくて、とても無力さを感じた1年でした。

ただ『結婚の自由をすべての人に訴訟』では5つの判決のうち4つの判決で、“法律上の性別が同じカップルが結婚できないことが違憲”との判断がなされました。原告さんたちのこと、公益社団法人Marriage for ALL Japanさんの活動、私が旧Twitterから姿を消しても本当にずっと、最後まで応援しています。生きる希望です。

あとはパートナーが事故に遭ったときに、保険会社の方に同性パートナーとして尊重してもらえました。生活を共にする家族として、パートナーの代わりに判断することや応答することができました。

でも街へ行って女二人が歩いていれば、どちらかを母親と、どちらかを娘と、もしくは友人だったり姉妹だったりと、そんなフィルターでしか人々を見られない人が無邪気に話しかけてきます。

仕事へは結婚指輪と同じ気持ちとお金で購入したお揃いの指輪をつけていきますが、年末調整の配偶者の欄には当たり前に「無」と書かされます。生命保険の受取人が同性パートナーで保険料控除の対象ではないから結婚の自由がある人たちよりも税金を多く払っているのに、申請しないとしないで事務さんに不思議そうな顔をされます。

「子作りはしないのか」(←えっ、普通に最低すぎる)「いい人はいないのか」こちらはそちらが『紙1枚でいつでもできる結婚』まで全然辿り着けないことで苦しんでいるのに、四方八方からヤバ質問ばかりが投げつけられます。別に他人のそんなこと、心底どうでも良くねぇか……。良くないの……? そう……。

一歩進んで二歩下がるような、そんな感覚の年でした。2023年。パートナーと知り合って16年。16年です。16年間、好きな人との結婚を求めているの。人が一人、高校生になっちゃった。

旧Twitterのアカウントは、2023年でキレイさっぱり消します。本当にありがとうございました。

Threadsに場所を移して様々な情報を共有してくれる皆様。旧Twitterのようにたくさんの人はいないけれど、私は自分で選んだ少しでも安全と思う場所で、性的少数者の一人として、レズビアンとして、今後も声を上げ続けていきたいと思っています。これからもよろしくお願いします。

www.threads.net


Instagramで繋がっていてくれる方、いつも閲覧や「いいね」ありがとうございます。あなた方に生かされてる。あなたの生活の隣に、私の生活があります。

 

 

Mastodonで繋がっていてくださる、家族のように愛しいあなた達。私の赤裸々な生活や思考を、いつもダダ漏れさせてごめんね。違う人間だから同じ考えにはなれないところもたくさんあったり、期待していたような私ではなかっただろうけれど、それも含めて受け止めてくれていつも感謝しかありません。来年もよろしくね。

そして、旧Twitterで出会うことができた、全てのご縁に感謝です。

それでは皆様、よいお年をお過ごしください。
本当にありがとうございました。

2023.12.31 mira(https://lit.link/miraral