……はい、モヤっとしているレズビアン(@mirara_l)です。
たくさんの良作に出会った、あるいは出会う予定
『弟の夫』わーん、マジ泣ける。この切なさが堪らないし、佐藤隆太のゲイを差別してしまう心情がやたらとリアルだー。把瑠都もすごく自然な演技で最高。こんな話がNHKで流れる世の中になったんだなぁ……。感慨深い……。
『おっさんずラブ』?えー、こちら側としては心配だらけ。キャストもどのぐらい理解しようとして演じてんだろう?でもでも、レズビアンやバイセクシャルの友人やお知り合いも一斉に盛り上がりを見せている……。そんなにいいのかなぁ、えーい、観てしまえ!怖いもの見たさにも近い感情で視聴すると、あらあらあら。めちゃめちゃいいじゃない。おもしろ……え、おもしろ!!!こちら側の人間も純粋にドキドキできる、やっと同性愛者も感情移入できるドラマが出てきてくれたとか、もうこの世に期待しかないじゃん。あらら、流行語にもなってしまった。やばい、嬉しい。
『きのう何食べた?』ゲイカップル日常を描いた漫画、ついに実写化てマジか!?西島秀俊と内野聖陽がカップルとかマジか〜〜〜いい〜〜〜!!いいやん〜〜〜!!すごご〜〜〜!!たのしみ〜〜〜!!たのしみ!!………うん、たのしみだ……すごく。でも待ってこの流れ。
全部、ゲイだ
LGBTとしてのくくりは一緒。同性愛者としてのくくりも一緒。お仲間。でも私はこれらのドラマに描かれているゲイじゃない。女で、女性の同性愛者でレズビアンだ。
こういうドラマに共感できるところはたくさんあるし、純粋に楽しいし最高なドラマだし(『きのう何食べた?』に関しては、原作がすでに大人気だからドラマもきっと最高になるに決まってると思ってる)、この世の中の流れ、つまり同性愛者にフォーカスしたドラマがたくさん作られて、それが民放で流れることは純粋に嬉しい。
でもなんかすごい置いてけぼり感?なんだろ、疎外感?ゲイはよくて、レズビアンはお呼びでない?このモヤっと感自体、差別なのかなぁ。自意識過剰か?被害妄想か?
RT 楽しみ〜!でも、最近ゲイばっかだな……って思ってしまった。嬉しいんだけど、モヤモヤ。レズのドラマも普通に作られるのは、ゲイのあと?確かに二次元でもBLは歴史があるけど、百合はついこの10年ぐらいで確立したもんね。なんかな〜同じマイノリティでもドラマ界でレズ置いてけぼり感あるな。
— mira (@mirara_L) 2018年11月29日
「おっさんずラブ」や「昨日何食べた?」、「弟の夫」など実写でゲイカップルは描かれるのに、なんでレズビアンカップルはないのかな……悲しい。
— 飛鳥@フォロワーさん300人達成したので百合同人作ります (@asuka_1417) 2018年11月29日
RT やっぱりこう思ってるのは、自分だけではなかったんだ。なんかレズビアン的にはこの流れ、モヤっとするな〜。世間に受け入れてもらってない感じ?疎外感?自意識過剰なのか被害妄想なのか?いやでも、いくらなんでもこの時代に描かれなさ過ぎやろ!女性の同性愛者はいないことになっていないか?
— mira (@mirara_L) 2018年11月30日
そのモヤり、わかります…!!!!そろそろ日本にもビアンが主人公のコンテンツ、ほしいですよねー。
— まなつ (@dokodeneru) 2018年11月30日
よかった。私だけじゃなかったんだ、このモヤモヤ感を持っていたのは。
同性愛者のリアルな日常が知れ渡るというメディアの影響力
なんかさ、私がまだもっとずっと若くて、LGBTという言葉がまだ日本になかった頃。自分の周りとか世間でよく聞いた「レズはきれいだからいいけど、ホモは無理wwwww」っていう、夜の性のイメージだけで語られていたことの切なさを、改めて感じた。ゲイ=筋肉隆々のお兄さん同士の性的な絡みで語られていた頃。
今、「ゲイはそういう人たちのことだけを言うんじゃないんだね」と、やっと世間に分かってもらったんだね。ただ純粋に愛し合う、色んな男性同士のカップルの人生がリアルに、誰しものすぐそばにあるんだってこと。今度はレズビアンだけが取り残されてしまった。
レズビアンの実際の生活を描いたドラマを作っても、きっといまの日本のメディアは稼げないもんね。有名な女優さん同士がレズビアンを演じて、ゲイのドラマや異性愛者のドラマと同じぐらいに露出しないことには流行らない。
でも女性同性愛者を演じることに、まだこの世の中にはリスクがありすぎるし、やっぱり根本は「禁断の愛」「性別を超えた愛」「女性同士の妖艶な絡み」なんていう差別が蔓延り過ぎている。……だなんて考え過ぎかしら。
ボーイズラブとゲイの違い、百合とレズビアンの違いを説明しろって言われてもできないけど、でもいま世間がドラマに描かれるゲイカップルをBLの萌えと同じような目線で楽しんでいるとしたら、きっとまだ百合は一部の人にしか受け入れられていない市場で。昔に比べればずいぶんと百合市場も確立してきたけれど、でもやっぱりBLの市場には追いつけないよなって。
男性同士の恋愛を楽しむ女性は、コンテンツを盛り上げるにあたって、ものすごい影響力とか消費力があるのかな。それに対して百合は……とか考えてるとキリがない。私は経営学を学んでいる人でもマーケティングに詳しい人でもないからやめよう。
ただの独り言を誰かに共感してもらいたいレズビアンで、多分あなたの隣にいる。レズビアンだと分からないように、嘘で塗り固めている人生だから、私生活の様子が分からない、ちょっと不思議な子なんでしょう。だけど家に帰れば女性のパートナーと1匹の娘を愛し愛されて普通に生活しているレズビアン。いつかドラマ化しないかな、私の人生。どこかの誰かの胸には届くストーリーになるんじゃないかしら、きっと。