熱帯夜

女として女に愛され愛したい

生まれてくるすべての子どもが笑っている世界になってほしい

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こんにちは。mira(@mirara_l)です。



前回のブログ記事への様々な反応、ありがとうございました。Twitterでは、いいね数が100件を超えて、ビックリしています。それぐらい皆様の心に少しでも触れるものがあったということでしょうか……。私の書いた文章に目を通してくださり、ありがとうございます。後の世代の同性カップルたちが、自分たちの卵子と卵子だとか、精子と精子で子どもを授かれる時代が来るといいなぁ、と個人的には思っています。いろんな議論が必要なんだろうけれど。まぁただ確実にその議論が白熱している頃には、私の生殖器は年をとりすぎていることでしょう。

愛のある家庭に子どもが育ってほしい。淋しい思いをすることなく、痛い思いをすることなく、極度に寒い思いも暑い思いもすることなく、たくさんの笑顔と「大好きだよ」「愛しているよ」という言葉が飛び交う家族の中で育つ子どもをもつ選択を、誰もができるような世の中になってほしいです。その一助に、なぜ同性カップルがなれないのか(ここで言うのは特別養子縁組です)が、いまの私には理解できません。施設で暮らさざるを得ない子どもたちが、なぜ私たちカップルの元で生活することが許されていないのか。

誰かの精子をいただいて子どもを産み、家族になることはできます。愛情と信頼とで結ばれる素晴らしい家族になることができます。実際にそうやって暮らしている人たちがいます。でも、私たちはその選択をしなかった。自分たちの卵子と卵子で子どもを授かることができないなら、どちらとも血が繋がっていない子どもと家族になる選択をします。その準備はできています。1番子育てに向いている年代ですよ。しかもママ2人。

でもやっぱりその権利は同性カップルには与えられていません。またもや、『無い権利』を考えることになるのです。

 

sultrynight.hatenablog.com

 

結愛ちゃん、痛かったね、寒かったね、お腹がぺこぺこだったね。眠かったね、苦しかったね、悲しかったね。それでも「大好きだよ」「愛しているよ」って、パパとママに言ってもらえるように、必死に頑張ろうとしたんだね。「ゆあ」って優しく名前を呼んで、パパとママが笑ってくれることを信じて、反省して、明日は絶対にやるんだぞって、気持ちで、あの手紙を書いたんだね。

あなたを助けてあげられなかった。これだけ虐待に胸を痛めても「あなたたち同性カップルには関係のないこと」「同性カップルには“親”を任せられません」「暴力を振るっても、殺しても、被虐待児の受け皿となる家庭は男女の夫婦のみでなんとかします」と、お国はそう言ってんだよ。ごめんね、結愛ちゃん。でもきっと結愛ちゃんにとっての両親はあの2人だけ。たった2人の大事なパパとママだったのよね。そこしかないもんね、「ゆあ」って呼んでくれるのは、あの家の中ではパパとママだけだったんだものね。

娘を虐待して殺しても、ニュースの見出しには『父親』と書かれます。なんで?何が家族の証明なの?義理の父であっても男女で結婚するだけで一瞬でその子の『父親』になれるのはなんで?保護者と呼ばれる関係に急に?その子が生きても死んでもずうっと『親』と言われるの?懲役を13年受けても?いつまでもあの子の親であることに変わりはないの?なんで?なんで私たちでは親になることができないの?税金を払って、2人で助け合って生きていて、自立していて、社会人として生活しているのは変わりないし、きっと子どもに『愛しかあげられない』のに。同性同士は、一体何が問題なの?

もちろん父や母と義理の関係であっても、正しい愛情やたくさんの笑顔と大好きに包まれて、すくすくと育っている子どもがたくさんいることは知っています。いろんな家庭と触れ合う仕事をしています。血の繋がりが家族の全てではありません。私たちも血の繋がらない家族を作れると信じています。

だからこそ、だからこそこんな風に死んでいく子どもたちがいるという事実が本当に許せない。お互いのパートナーになろうと決めた大人2人が一緒になってかけがえのない命を、社会に羽ばたくまで見守り、育てて、支えていく。そんな営みは男女でも女女でも男男でもどちらでも無い人同士でも、果たす権利があると思いませんか。家族を作ることに性別ってそんなに重要ですか?

悲しい。今まで虐待のニュースを目にするたびに、こういうことを考えないよう真正面から見ないようにしていたのだけど、前回のブログで子の無い自分の人生について真剣に考え出したこともあり、今日の判決で思いが溢れてしまった。

子どもをもつ親さんたち、どうか今日はお子さんにたくさん話しかけて笑ってあげてください。ぎゅっと抱きしめ、触れ合って、ほっぺ同士をくっつけてほしい。愛情を込めて名前を呼んで、話を聞いてあげてほしい。できないことも認めて、いつかできるようになるまで信じて待ってあげてほしい。彼ら彼女の1番の安全基地になって、とにかく愛して愛して愛してあげてほしいんです。自分の子どもを抱きしめることができるあなたを、心からうらやましく思います。

「そんなこと言われなくたって」。そう感じる親に、あなたの子どもも、いつかなる権利を持てますように。