熱帯夜

女として女に愛され愛したい

同性カップルとして生きていく人生のハードモードさ(2018.12現在)

 

 

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こんにちは。mira(@mirara_l)です。

 

今日は、同性カップルが想定されていないことで困った事例を紹介します。

 

私は普段、学校で働いています。職種は……身バレが怖いので、正式名称は避けますね。Twitterを覗いてくださっている方なら、うすうす気付かれている方もいるのかもしれません。この業界ではクローゼットでないと働くことが難しいんです。

 

互助会の勧誘

 

ある日、互助会、という会員同士が助け合うシステムの勧誘があったんです。月々の掛金を一定期間払うことで冠婚葬祭の儀式や医療費補助などのサービスが受けられるという。一般的な会社にもこういうのってあるんですか?詳しくないので全然分かりませんが。

 

私の年齢でしか入ることのできない互助会がつい先日、担当者から勧められ、家でパートナーと相談していました。

 

働いている間に掛金を払い終えることができて、退職した後は、通院したときの医療費の補助が一生涯続くというもの。うん、コレ、いいんじゃない?冠婚葬祭は関係ないけど。と軽く考えていたんですが、この一文が私の考えを変えました。

 

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▲「掛金は2人分なので、配偶者も加入でき、同じ特典を受けることができます」

 

………???

 

???でしかない。なんで互助会に入る前から結婚する、または結婚している前提の掛金を用意させるわけ?こんなもん、名前を『結婚する予定のある人、または結婚している人のための互助会(異性愛者限定)』に改名した方がいいんと違いますかね。分かりやすんいじゃないですか、その方が。

 

制度の地獄さ

 

これを見た瞬間に、「ああ、これもまた私たちがいつも苦しめられる"配偶者"地獄だ……」と、パンフレットをそっ閉じして、見ないことにしました。

 

同性愛者が多数派の世界だったら、「配偶者」も「扶養」も、人よっては「事実婚」も、結婚制度に関わる何もかもに、特に気をとめることもなくその恩恵を2人で受けていたんだろうなあ。あなたたちと変わらないのに……と呟く誰かに、「これは制度で決まってるから仕方ないでしょ」なんて、言葉のナイフを投げていたんだろうか。

 

結婚に始まり医療費や家のローン、年金、お葬式など、幸せを分かち合いながら生活して、そして同じように老いて死んでいくところまで、同性同士というだけで2人での生活が全く保障されていないんです。今回は、たまたま互助会という組織の制度だったけど、結婚や年金、そして医療費関係などの日本政府が行なっている制度ですら同性カップルは保障の対象外だなんて、国による差別であり『人権侵害』だ。

 

何回だって声を上げよう。だって毎日毎日毎日毎日どこかで困ってる。生活を共にしていくと決めた大切なパートナーとの日々を「苦しい」だなんて言いたくない。私だって「ああ、結婚してよかったね、幸せだね」って言いたいよ。

 

法務省:第70回 人権週間 平成30年12月4日(火)~10日(月)

 

12月4日〜10日までは人権週間です。私たちLGBTに、まだまだ人権はありません(2018.12現在)。悲しいです。

 

sultrynight.hatenablog.com

 

sultrynight.hatenablog.com

ゲイが主人公のドラマが多くなってきた流れにモヤっとするレズビアンの独り言

 

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……はい、モヤっとしているレズビアン(@mirara_l)です。

 

たくさんの良作に出会った、あるいは出会う予定

 

『弟の夫』わーん、マジ泣ける。この切なさが堪らないし、佐藤隆太のゲイを差別してしまう心情がやたらとリアルだー。把瑠都もすごく自然な演技で最高。こんな話がNHKで流れる世の中になったんだなぁ……。感慨深い……。

『おっさんずラブ』?えー、こちら側としては心配だらけ。キャストもどのぐらい理解しようとして演じてんだろう?でもでも、レズビアンやバイセクシャルの友人やお知り合いも一斉に盛り上がりを見せている……。そんなにいいのかなぁ、えーい、観てしまえ!怖いもの見たさにも近い感情で視聴すると、あらあらあら。めちゃめちゃいいじゃない。おもしろ……え、おもしろ!!!こちら側の人間も純粋にドキドキできる、やっと同性愛者も感情移入できるドラマが出てきてくれたとか、もうこの世に期待しかないじゃん。あらら、流行語にもなってしまった。やばい、嬉しい。

『きのう何食べた?』ゲイカップル日常を描いた漫画、ついに実写化てマジか!?西島秀俊と内野聖陽がカップルとかマジか〜〜〜いい〜〜〜!!いいやん〜〜〜!!すごご〜〜〜!!たのしみ〜〜〜!!たのしみ!!………うん、たのしみだ……すごく。でも待ってこの流れ。

 

全部、ゲイだ

 

LGBTとしてのくくりは一緒。同性愛者としてのくくりも一緒。お仲間。でも私はこれらのドラマに描かれているゲイじゃない。女で、女性の同性愛者でレズビアンだ。

こういうドラマに共感できるところはたくさんあるし、純粋に楽しいし最高なドラマだし(『きのう何食べた?』に関しては、原作がすでに大人気だからドラマもきっと最高になるに決まってると思ってる)、この世の中の流れ、つまり同性愛者にフォーカスしたドラマがたくさん作られて、それが民放で流れることは純粋に嬉しい。

でもなんかすごい置いてけぼり感?なんだろ、疎外感?ゲイはよくて、レズビアンはお呼びでない?このモヤっと感自体、差別なのかなぁ。自意識過剰か?被害妄想か?


よかった。私だけじゃなかったんだ、このモヤモヤ感を持っていたのは。

 

同性愛者のリアルな日常が知れ渡るというメディアの影響力

 

なんかさ、私がまだもっとずっと若くて、LGBTという言葉がまだ日本になかった頃。自分の周りとか世間でよく聞いた「レズはきれいだからいいけど、ホモは無理wwwww」っていう、夜の性のイメージだけで語られていたことの切なさを、改めて感じた。ゲイ=筋肉隆々のお兄さん同士の性的な絡みで語られていた頃。

今、「ゲイはそういう人たちのことだけを言うんじゃないんだね」と、やっと世間に分かってもらったんだね。ただ純粋に愛し合う、色んな男性同士のカップルの人生がリアルに、誰しものすぐそばにあるんだってこと。今度はレズビアンだけが取り残されてしまった。

レズビアンの実際の生活を描いたドラマを作っても、きっといまの日本のメディアは稼げないもんね。有名な女優さん同士がレズビアンを演じて、ゲイのドラマや異性愛者のドラマと同じぐらいに露出しないことには流行らない。

 

でも女性同性愛者を演じることに、まだこの世の中にはリスクがありすぎるし、やっぱり根本は「禁断の愛」「性別を超えた愛」「女性同士の妖艶な絡み」なんていう差別が蔓延り過ぎている。……だなんて考え過ぎかしら。

ボーイズラブとゲイの違い、百合とレズビアンの違いを説明しろって言われてもできないけど、でもいま世間がドラマに描かれるゲイカップルをBLの萌えと同じような目線で楽しんでいるとしたら、きっとまだ百合は一部の人にしか受け入れられていない市場で。昔に比べればずいぶんと百合市場も確立してきたけれど、でもやっぱりBLの市場には追いつけないよなって。

男性同士の恋愛を楽しむ女性は、コンテンツを盛り上げるにあたって、ものすごい影響力とか消費力があるのかな。それに対して百合は……とか考えてるとキリがない。私は経営学を学んでいる人でもマーケティングに詳しい人でもないからやめよう。

ただの独り言を誰かに共感してもらいたいレズビアンで、多分あなたの隣にいる。レズビアンだと分からないように、嘘で塗り固めている人生だから、私生活の様子が分からない、ちょっと不思議な子なんでしょう。だけど家に帰れば女性のパートナーと1匹の娘を愛し愛されて普通に生活しているレズビアン。いつかドラマ化しないかな、私の人生。どこかの誰かの胸には届くストーリーになるんじゃないかしら、きっと。

【プチ旅行】岐阜県曽木市 曽木公園の逆さもみじのライトアップを見てきたよ

こんにちは。mira(@mirara_l)です。今日は先日出かけた、岐阜県土岐市の曽木公園で開催されている、逆さもみじのライトアップを見に出かけたときのことを書きます。それはそれは幻想的な景色で、夢のような空間でした。

家族3人(私とパートナーと愛犬)で秋のお出かけに行ってきました。3月から一緒に住み始めて、ようやくこうして日帰り旅行を楽しめる心の余裕ができてきました。

14:30頃、出発。2時間ほどかかる予定だったのと、なるべくなら渋滞に巻き込まれないようにと、いつもよりも計画的に家を出れたのではないかと思います。私は運転が大好きなので、久しぶりの遠出、楽しかった。

……と、その前に。今日出かける曽木公園の中は、わんちゃんは抱っこかバギーのみ、とのことだったので、ペットショップにスリング(犬用抱っこ紐?抱っこかばん?)を買いに行きました。それと、この子のベッドが古くなり、くたっとしていたので、ふわふわのベッドを買ってあげました。早速お気に入りになったようで何よりです。


今日、目指すのはここです。

sogimomiji.sakura.ne.jp

曽木公園までは、のんびり下道で向かいました。まちなかはいいのですが、近づくにつれての山道が、すごかったです。中央分離帯が無いのに、超超超急なカーブだらけ。スピードを出しすぎないよう、安全運転で進みます。

17:00頃には、ほぼ近くまで着いていたのに、予想通りの渋滞がすごい。結局、駐車場に入れたのは1時間後の18:00でした。もっと後ろで渋滞に巻き込まれていた車の人たちは、無事に会場に入れたんだろうか……。私たちの前に並んでいた人たちの中には、辛抱ならず道路でUターンして帰っていく姿もありました。

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着くなりまず、心配していたトイレ!仮設ですが、ちゃんとありました。和式でしたが、仮設にしてはきれいめなトイレでよかった。列もそれほどひどく並んでおらず、ホッとしました。

入り口近くで焚き火を囲みながら屋台のご飯を美味しそうに頬張る人もいて、めっちゃ気になりましたが、それを横目に通り過ぎ中へ。駐車場のスタッフさん、屋台の店員さん、他にもボランティアっぽい人もたくさんいて、地域や地元が好きじゃないと、こんなにすてきな催し物にはならないね〜なんて話をしました。

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いやー……。逆さもみじ、圧巻でした。公園全体に鏡池があるので、人もある程度散らばって割と落ち着いて楽しむことができました。一眼レフを持っていないのが、本当に悔しかった。娘は慣れない人混みと初めて見るたくさんのもみじの木々にきょろきょろしてました。

ただでさえ、もみじも1枚1枚が色づいていてきれいなのに、顔を上げると木の隙間から細かい星がきれいに見えるんです。もみじだけではなく、夜空を見上げてみるのも、おすすめです。

私たちが訪れた日は、鏡池に何かを投げ入れたり、ゴミを落としたりするようなマナーの悪い人は全然いなくて、ストレスなく気持ちよく過ごせる空間でした。これも全て、屋台のゴミの片付けをしてくれる方、トイレのトイレットペーパーを補充してくれる方、一箇所に人がとどまらないように道案内をしてくれる方、このイベントに関わる全ての方の愛情のおかげですね。

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途中で、大好きな紅茶クッキーが売っていたので、買ってもらいました。その近くには、陶器の出店もありました。焼き物の有名な瀬戸市が近いからなのかな……?

11月の半ばの時点で、7〜8割が紅葉を迎えていました。もみじをちゃんと見に出かけたのは、人生で初めて。こうして2人で暮らすようになって、いろんな初めてを経験しているなあ。夏が終わって、秋の気配をまったりのんびりと、全身で味わうことができました。

そのあとは、こちらも楽しみにしていた出店巡り……!屋台が大好きな私たちは、ややテンション高めです。そんな2人につられて、娘もなんだかうきうきしている様子。

ここの屋台は、お祭りとかでよく見る、怖いお兄さんお姉さんがやっているようなものではなく、年配の女性、まさしくお母さんたちがボランティアでやっていらっしゃるようで、とてもあたたかで安心できる雰囲気でした。

あー絶対に美味しいに決まってる、と食べる前から確信し、まずは寒空の下で『豚汁』と『味ご飯(炊き込みご飯)』をいただきます。野菜がたっぷりで、優しい味付けがおいしい!ほんであったかい〜〜〜。しみる。。。

11月とはいえ、ライトアップが始まる夜は、息が白くなるほど寒くて。その中で食べる豚汁が、もう奇跡の食べ物のようにおいしかった……。あつあつを食べたかったので、すぐお箸を割っちゃって、写真が取れませんでした。はは。

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まだまだ終わりませんよ。私と娘はお留守番して、honeyが『牛肉コロッケ』と『串カツ』、私が飲みたいと言っていた『ラムネ』、デザートに『おしるこ』を買ってきてくれました。これまたおいしい。

ここは、入場前のスペースに大きなテントを設置してくれていて、椅子とテーブルもその中に結構な数用意してくれてあり、相席にはなりますが、落ち着いて座りながら休憩や食事ができる場所がちゃんとあります。なんか落ち着くんだよなあ。外で食べる屋台のご飯って、なんでこんなにおいしいんだろうね。特別感があるよね〜と、甘すぎないおしるこを啜って締めました。

相席でも全く気にならない穏やかな空気が流れ、それぞれが思い思いに紅葉の中で過ごす。癒しです。本部が近いのも、安心ポイントでした。テントや椅子の準備も大変なんだろうなあ……。それなのに、あんなに遅くまで楽しませてくださり、ありがとうございます。たった200円の支援費で、ものすごくもてなされた感のあるプチ旅行となりました。

帰りは、最後までいても案外ささっと車がはけていき、渋滞の心配は無しでした。

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本当に素敵な休日が過ごせました。
ありがとうございました!