こんにちは。mira(@mirara_l)です。
今日は、同性カップルが想定されていないことで困った事例を紹介します。
私は普段、学校で働いています。職種は……身バレが怖いので、正式名称は避けますね。Twitterを覗いてくださっている方なら、うすうす気付かれている方もいるのかもしれません。この業界ではクローゼットでないと働くことが難しいんです。
互助会の勧誘
ある日、互助会、という会員同士が助け合うシステムの勧誘があったんです。月々の掛金を一定期間払うことで冠婚葬祭の儀式や医療費補助などのサービスが受けられるという。一般的な会社にもこういうのってあるんですか?詳しくないので全然分かりませんが。
私の年齢でしか入ることのできない互助会がつい先日、担当者から勧められ、家でパートナーと相談していました。
働いている間に掛金を払い終えることができて、退職した後は、通院したときの医療費の補助が一生涯続くというもの。うん、コレ、いいんじゃない?冠婚葬祭は関係ないけど。と軽く考えていたんですが、この一文が私の考えを変えました。
▲「掛金は2人分なので、配偶者も加入でき、同じ特典を受けることができます」
………???
???でしかない。なんで互助会に入る前から結婚する、または結婚している前提の掛金を用意させるわけ?こんなもん、名前を『結婚する予定のある人、または結婚している人のための互助会(異性愛者限定)』に改名した方がいいんと違いますかね。分かりやすんいじゃないですか、その方が。
制度の地獄さ
これを見た瞬間に、「ああ、これもまた私たちがいつも苦しめられる"配偶者"地獄だ……」と、パンフレットをそっ閉じして、見ないことにしました。
同性愛者が多数派の世界だったら、「配偶者」も「扶養」も、人よっては「事実婚」も、結婚制度に関わる何もかもに、特に気をとめることもなくその恩恵を2人で受けていたんだろうなあ。あなたたちと変わらないのに……と呟く誰かに、「これは制度で決まってるから仕方ないでしょ」なんて、言葉のナイフを投げていたんだろうか。
結婚に始まり医療費や家のローン、年金、お葬式など、幸せを分かち合いながら生活して、そして同じように老いて死んでいくところまで、同性同士というだけで2人での生活が全く保障されていないんです。今回は、たまたま互助会という組織の制度だったけど、結婚や年金、そして医療費関係などの日本政府が行なっている制度ですら同性カップルは保障の対象外だなんて、国による差別であり『人権侵害』だ。
何回だって声を上げよう。だって毎日毎日毎日毎日どこかで困ってる。生活を共にしていくと決めた大切なパートナーとの日々を「苦しい」だなんて言いたくない。私だって「ああ、結婚してよかったね、幸せだね」って言いたいよ。
法務省:第70回 人権週間 平成30年12月4日(火)~10日(月)
12月4日〜10日までは人権週間です。私たちLGBTに、まだまだ人権はありません(2018.12現在)。悲しいです。