熱帯夜

女として女に愛され愛したい

大好きな「観劇」について考えたこと

こんにちは、mira(@mirara_l)です。

今日は、観劇することが好きな人なら1度は考えたことがある、もしかしたら当たり前のことかもしれないことについて書きたいと思います。きっと舞台を観ることが好きな人、また舞台でなくても演劇やミュージカルを観ることが好きな人にも当てはまると思います。

 

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知らない世界に連れていってくれる船のような存在

 

今日書き記しておきたいのは「もしかして観劇って、旅や読書と同じ効果があるんじゃないか?」ということ。わたしは今まで人生のスパイスは「旅・読書・人との出会い」だと信じて疑いませんでした。ある日、この本を読んでから本当にその通りだと思い、人生を豊かにするためにはこの3つさえあれば……なんて考えていました。

働く君に伝えたい「お金」の教養

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でも今日お風呂で、大好きな舞台『Sin of Sleeping Snow』について思い出していたとき。あの舞台上、いや会場全体に確かにあった第5の季節の中に、もう少し浸っていたかった……っていう思いが心の中にずっとあって、そういう瞬間の説明のしようのない気持ちを大切に持ったまま、こんな風にふと思い出しては、その気持ちを頼りにして生きているなぁ、って思ったんです。

 

旅や読書との共通点

 

そこからは他の舞台についても次々と思い出して。ストーリーが心に食い込んできて切なかったり嬉しかったりして涙したときのことや、役者さんたちが登場人物の人生を板の上で全力で生きている息遣いなんかがどんどん頭の中に溢れてきました。それらが頭のなかをぐるぐるし始めた途端にその一瞬一瞬を、隣で一緒に観劇した彼女と確かに共有したことを思い出したんです。それは旅行先で美味しいものを食べたときや美しいものを見たとき、びっくりするような偶然に2人で笑ったとき、そんな些細な、些細だけど人生を豊かにしてくれる大切な感情と似ているなって気がついたんです。気がつくというか、ほとんど感動したと言ってもいいです。

ただ一緒に観ていたとしても長い公演の中、1人で舞台の上のお芝居に夢中になっているときももちろんあって。それは1人で読書をしていて、その物語がいずれ終わってしまうことが少し寂しいと感じる瞬間に似ているなって。本を閉じたくない、幕が下がってほしくない。もっともっとこの夢のような時間に身もこころも委ねていたい。どうか終わらないで。そんな感覚。

このように舞台って、旅や読書に通ずるところがありますよね。やはり定期的に舞台を観ることは自分にとってはなくてはならない趣味なんだと確信しました。

 

わたしにとって大切な人生のスパイスの1つ

 

思えばアニメから2.5次元の舞台へ、なんてありきたりな理由でこの世界に足を踏み入れましたが、役者さんを好きになって観る舞台の幅がどんどん広がっていきました。色んな船で色んな場所に連れていってもらえて、知らないことを知り、こころを大きく揺り動かされて、どんどん人生が豊かに、そして鮮やかに色づいていきました。


沼だ沼だ、これ以上沼ったら破産だー、なんてよくhoneyと騒いでいますが、実は自分たちは内心それを少し喜んでいたりして。だって、素晴らしい舞台を観た後って必ず「ああ、またわたしの日常を頑張ろう……」って思わせてくれるから。旅も読書も一緒です。きっとわたしの人生に必要なのは「旅・読書・人との出会い・そして観劇」なんだと思います。

男も女も犬も子どももいる世界で

お二人とも強くて凛々しい女性だ。他の誰のものでもない自分の人生を大切に思い、それでいてきちんと自分の考えをもっていて、的確に言葉にしている。素敵な方たちだ、ほんと。

 

www.nanakorobiyaoki-sui.com

 

www.dokodeneru.com

 

仕事場でこのブログ記事を読んで思うところがあったので、わたしもできないなりに頑張って気持ちを整理整頓してみることにします。

 

それにしてもなぜこんなにモヤモヤするんだろう

 

多分お二人の書かれることを気持ちでは分かっていても、自分の父親にはとても通じないと諦めてきたからかな。そして当事者の自分だけが分かっていても意味がない、というどうしようもできない気持ちが黒い塊みたいになって心の中を浮遊していました。

例えばわたしの父親が多様なライフスタイルに対して明らかに無知であること、そして意味のない(と、きっとうちの父親も無意識に思っているであろう)同性同士の恋愛に対して。あの人の長い人生の中で育まれてきた価値観や感情を覆す為に、言葉で説明して理解してもらう、要するにそういう関係もあるんだってすんなりと受け入れてもらう?そんなことが果たしてできるのかなぁと期待すると同時に、絶対に無理だろうなっていう暗い気持ちも襲ってきて。

実際、母にカミングアウトした当初、どれだけ言葉で説明しても無駄でした。あのときは今みたいに諦めの感情はなくて必死に必死に言葉を紡いで説明しようと、「理解してもらおう」としていたんですね。でも「理解してもらおう」とするときって、きっと駄目なんですね。全く伝わらない。これはカミングアウトに限った話ではないと思いますが、理解してもらいたいっていう感情が相手の中に少しでも見えると反論したくなったり理解したくなくなったりする生き物なのかなぁ、人間って。

わたしに“「普通」の子でいてほしい”という思いが、会話のところどころに見て取れた。……ああ、ママの中の「普通」は。ママの中の「普通」は、ぜんっぜん認めたくなかったけど、わたしの中の「普通」とは違うんだ。と気付いた瞬間だった。寂しかった。すごくすごくすごく寂しかった。寂しかったけど同時に、もう説明するに値しない、って思った。これはきっと説明で解決できる問題ではないんだって。今でもまだ「だってこんなにかわいい子なのにもったいないと思っちゃう」という発言をすることがある。きっと、男女で恋愛をすることが当たり前という彼女の「普通」の中で生き続けるわたしは、ずーーーっともったいない子のままなんだろうなって思う。わたしは「理解してもらう」ことを諦めた。

ママと同じ「普通」で話せたら、どんなに楽しかっただろう。パパみたいな人を選んだよって彼を紹介できたら。わたしたちの「普通」が一緒だったらね。それでもわたしの「普通」は「女として女と生きていくこと」だから。

 

人は変えられない、だからどうするか

 

もうそういう人たちの考え方を無理に変えようとはしないことにしました。だっていくら説明しても分かってもらえなくて自分も傷つくし、正直に分かっていないと言えば相手も傷つけてしまうから。当時のわたしはそのやりとりにとても疲弊していた。だからそれからわたしは、わたしの普通はコレ、と、提示しかしないように心がけています。どうかあなたのフィルターで、あなたなりに、あなたのタイミングで受け入れていってください。とだけ、思っている。

結婚や子どもをもつことを良しとする時代に生まれた人たち。文化が、時代背景が、今とはそもそも違うんですよね。当時の家族観に憧れの気持ちをもち、実際にその通りに家族を作り、そんな1番輝いていた時代が無くなっていくようで、こわくて、さみしくて、耐えられなくて、自分たちの普通が壊されていくようで。それできっとそんな反応をするんだと思います。だから同性愛に対してもあの時代のときのまま、今の時代についてこられずに自分の中の「普通」を振りかざしたひとことを発するんだと思います。

 

わたしにできること

 

わたしは彼女と生きていく人生の中で、幸せを見つけます。わたしにとって全く「普通」じゃない世界で。「普通」という名の個人的な価値観や、過去の時代の誇りを間違って振りかざしてくる人たちがいっぱいいる中で。

世間的に見たらわたしのママとパパは無知で、自分の価値観をさりげなく押し付けてしまうどうしようもない親なのかもしれない。でも、わたしのことを1番に愛してくれている。幸せを思ってくれている。無知であったとしてもそこには間違いなく愛があり、大好き同士の2人が一緒になったから、わたしが生まれて彼女と一緒に生きている。紛れもない事実だ。わたしはあなたたちのようなふうふになりたい。


だからわたしの幸せを見せることが、1番の説明になるはずだと信じて疑わない。


同性同士で付き合っても、先がないという考えがどうかこの世から消えますように。そのために、同性でも結婚を選択できる世の中になりますように。それを乗り越えたあとにはきっと弱い者いじめみたいに浴びせかけられるに違いない「子孫を残せないじゃないか」なんていう、なめくさった家族観が消え失せますように。そのために、子どもの幸せを1番に考えた里親制度、養子制度がきちんと整備されて、新しい時代になっても、誰の「普通」も壊されることなく、人と人とが尊重し合える幸せな世の中になりますように。

【感想】「剣豪将軍義輝〜戦国に輝く清爽の星〜」プレミアム上映会+トークイベント&後編制作発表に行ってきました!

こんにちは。mira(@mirara_l)です。
今回は久し振りに舞台関係のイベントに行ってきた感想やら雑記を書きたいと思います。とにかく書き殴りたくなるぐらいに楽しかった……!

終わった後にTwitterでレポを上手に書く方がいらっしゃいますよね。すごい尊敬する。なんであんなにはっきりと覚えていられるの!ワーキングメモリがわたしとどう違うんだろう!と感心すると共に、俳優さんと一緒に笑ったあの空間の記憶が呼び戻されるようでタイムラインを追いかけるのが楽しかったです。

 

焦った入場までのこと

 

集合は15時だったのに、品川に着いたのが30分前で、でもわたしがお腹が減ったとわめきちらかしたため、取り急ぎ入ったのがスターバックスコーヒー。そこで大好きなキャラメルマキアートを一緒に飲んで、レモンバターチキンとかいうめちゃくちゃ美味しい石窯フィローネを食べました。大急ぎでw 味わう暇も写真に残す暇もなくw


15時に近かったのでhoneyが焦り出し急いで向かったはいいものの、入場にはまだまだ程遠い様子……どうも受付がゴタゴタしていたみたい。わたしは普段からあまり時間とか気にしない方なので、そんなにイライラすることもなく流れに乗って会場へ。制作発表の座席は抽選でした。くじを引いてhoneyと分かれ(honeyは2階席でした)くじを見ると1階席のえっと……え!!?近い!!!近い!!!これは後でhoneyに文句言われるパターンだ……でも今更どうしようもないから覚悟を決めて着席。……近い。なんだこれ。

 

思い出すのに時間はかからなかった温かさ

 

でもね、座間プロデューサーが入場してキャストさん達が衣装に身を包んで目の前に現れた瞬間。ああ、これこれ。これだった。これだよって思ったんです。大好きな俳優さん達が醸し出す、もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ独特のあったかい雰囲気。これが制作発表中、いや、最後のトークショーまでずっと続いていたんです。安心した。安心して、心から笑える空間ですごく癒された。

舞台って一般的なドラマとは違ってナマモノですから映像の切り取りではない人間同士のお芝居のやりとりがありますよね。カンパニー内できっと合う人も合わない人もそれぞれいることと思います。世の中の集団でいえば学校だって会社だってそうだけど。でもこのシリーズは、まやかしかもしれないけど客席のこちら側に、あったかいお家に招いてもらえるような錯覚を届けてくれるシリーズだなって思うんです。

THE GRAND HALLにて染谷俊之さん、加藤梨里香さん、山本匠馬さん、石井智也さん、寿里さん、白又敦さん、井深克彦さん、奥谷知弘さん、細貝圭さん、杉江大志さん、山崎樹範さんが登壇されました。もうここからトークショーなのでは?と思うぐらいに和気藹々とした感じで、特にやっぱり石井さんとヤマシゲさんに笑わされっぱなしでした(笑)それと客席から歴史クン、お疲れ様でした……!楽しかったw

わたし達には超個人的ですが織田信長役として衣装に身を包んだ細貝圭さんの出で立ちに……ノックアウトされました。普段いじられることが多い彼ですが舞台上では真面目な表情とコメントをしていて、ギャップに完全にやられてしまいました。織田家の家紋と、黒と赤のあの色っぽい和装があんなに似合う男は他にいるのだろうか……。たまらん。うつくしい。たまらん。穴があくほど見つめていました。ごめんなさい。細貝さんの織田信長、多分めちゃくちゃかっこいいと思う。すごく期待値が高まるビジュアルなんです。

 

NEWS | もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ

 

もっと歴史を知りたくなるシリーズって、ビジュアルが最高なんだよ〜〜〜細貝さんのこの信長もそうだけど、幻の城のときの鈴木拡樹さん演じる宇喜多秀家も控えめにいって美しすぎたしね〜〜〜。

 

イチオシの時代小説

 

この剣豪将軍 義輝は原作もとっても面白くて、戦国時代に入る前の、まだ信長・秀吉・家康がちっちゃい頃からの歴史を描いているから、この細貝さんのビジュアルには尾張を統一している途中の信長の、若さの中に光るえぐさみたいなものが垣間見えてグッときます。他にも松永久秀とか明智光秀とか、戦国時代の有名な武将が足利義輝を中心としてどんな風に生きてきたのかを知ることができて本当に面白いんだ!素敵な原作!きっかけは舞台でしたが、この本と出会うことができてよかったです。

そうそう、原作者の宮本昌孝先生も登壇されて感激でした。前編も何回も見たという宮本先生。そんな先生から染谷さんに宛てた手紙をどこかで拝見したことがあって、「わたしはこの舞台で足利義輝として成長していく染谷さんに会うためにこの作品を書いたのかもしれない」とかいう、ごめんなさい、曖昧ですが……と思ったら、あった!!!これ(涙)

 

ameblo.jp

 

染谷さんのブログだー!この手紙の内容を見たときにすごい感動したのを覚えていて。なんかもう後編もこの宮本昌孝先生と役者、染谷俊之のやりとりに期待しかないです。早く下巻を読もう。そしてなんとかして千秋楽をあてよう。

 

あっという間の2時間半

 

上映会では、一足先にDVDになる映像を見ることができて、これまた懐かしくて楽しかった〜。ヤマシゲさんのいう通り、舞台って会場全体が作り出す雰囲気や熱量を感じるために絶対にわざわざ足を運んで生で観た方がいいですが、それでもこうして1度観劇した忘れられない作品がもう1度観られたり、役者さんの表情や重要なシーンの細かい演技が取り出されてアップで確認できたりするのはかなりうれしいです。買ってよかった、DVD。

わたし、上映会って初めて行ったんですけど、なんだか不思議な感覚になって楽しかったです。友達や恋人とか親しい間柄の人と鑑賞するんじゃなくて、一緒の作品が好きなファンの方達、でも全く見知らぬ女の人達と一緒に鑑賞するというのは初体験で面白かった。

 

待ちに待ったトークイベント

 

トークイベントは、キャストさん達は舞台衣装ではなく私服のような出で立ちでの登場で、みなさんかっこよかったです。染谷俊之さん、山本匠馬さん、石井智也さん、細貝圭さん、杉江大志さん、山崎樹範さんが登壇。

染谷さんのお洋服が確かに某ホストみたいで、みなさんにいじられていました(笑)でもスタイルがよくかっこいい!ていうか全体的に細い!体が薄かったです。うらやましい……。細貝さんのお洋服もお上品で可愛かった。あの高級そうなグレーのコートと、とっくりセーター(みんなにそう呼ばれ、いじられていましたw)が忘れられないなぁ。杉江さんの春らしいピンクのセーターもよく似合っていたし、髪型がやっぱり可愛くて顔がちいちゃかった。みなさん美しくて眼福でございました。

立ってお話してくださった30分間だったので、表情や絡みがよく見えました。楽しかったのは、帰国子女の細貝さんに日本史分かるの!?ってみんなが歴史クイズを出したやつw

 

 

この2人のやりとりがすごく好きだった。書きたいことがたくさんあるけど、あとは恋人と消化することにします。とにかく久しぶりにゆっくりと趣味の時間に浸れたので、とても癒されました。もうすぐ膝の上で眠るこの子と、honeyとしばしのお別れ。寂しいなぁ。

 

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SSSのDVDが観られなかったことが心残りだけど……せっかくなら全て通して真剣にメイキングまで観たいもんね。一緒に住んで、好きなところで一時停止してお買い物行ったりお昼寝したりしながらゆっくり鑑賞するのが夢ですね。

次は拡樹さんのファンイベントに4月に行く予定です。また感想ブログを書けたらと思っています。miraでした!

 

剣豪将軍義輝 上 鳳雛ノ太刀<新装版> (徳間文庫)

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