熱帯夜

女として女に愛され愛したい

とりとめのない日々、だけどそれなりに幸せに過ごしています。

あなたと同じ家に暮らし始めて2度目の夏が過ぎていく。

 

パートナーの変化

 

暑がりのくせにすぐに手足が冷える私と、正しい体感を持ちながらも、すぐに汗をかいてしまうから扇風機が手放せないあなた。1度目の夏は、環境に慣れることができずにまだまだ家にこもっていたあなた。それがいつの間にかこの地に慣れていき働き口を決めてしまった。原付自動車ではあるけれど、免許証も取りにいって、その自然な流れでバイクを購入してしまった。

ずっと怖がっていた、不安がっていたこの日々が、どうか幸せであればいいなと思う。そして同時に、私の車の助手席に乗って田んぼ道を見る度に、実家を懐かしんで涙を流していたあなたの横で、未来のこの日々を信じるしかないと強い決意でいた自分自身に感謝の気持ちでいっぱい。

仕事を見つけてきてくれたのも、一緒に生活を潤していこうという気持ちが伝わってきて、休みの日に車で送迎する私はとても幸福な気持ちになる。おかげさまで、日々の家計は「それなりに」回っている。

 

私の変化

 

彼女が働きに出るようになってから、私は少しだけど料理をするようになった。「美味しい」と食べてくれる歓びを知ったから。実家にいるときには、全く家事をしようとしない私に、母は将来のために少しぐらいやりなさい、とお小言を言ったものだが、その言葉は「(男性と一緒になる)将来のために」だった。だから頑なに家事をしなかった。

だけど、今こうして女性と一緒に生活していく中での家事は、こなすべき仕事として自然に受け入れられている。私は「(女性と一緒になる)将来のために」なら、進んで家事ができることが分かった。

決して好きとは言えないし、面倒くさいんだけれど、それでもパートナーと一緒に手分けして家事をこなす瞬間は、「ああ……私、今まさに人生の伴侶と生活しているんだなぁ……」と幸福に思ってしまう。

 

私たちの大切ないのち

 

そして、私たちの娘も元気に生きている。いつの間にか5歳になってしまったらしい。私はその4年間の成長を間近で見ていないから、今まさに取り戻すようにベタベタとくっついて過ごしている。あと2年でシニアになるなんて信じられない。そんなことを本気で考えては、涙を流すことも稀ではない。私たちは「犬」にめっぽう弱い。

この子を見つけたあの日から、彼女の実家にお世話をお願いするまで、仕事場から毎日お店に通った。それこそキャバクラに通う女のごとく。それはもう熱心に。毎日会いにいって、ただガラス越しにじゃれて帰ってくる。幸せな毎日だった。

それでも今の方が幸せだ。と犬キャバクラに通っていた道を走る度に思う。24時間空調の管理された涼しい部屋の、それまた小さな部屋の中のベッドで、気持ちよさそうに眠っているであろう娘の姿を想像して。最近は溺愛が行き過ぎて、書き物をするときにもスリングで包み込んで寝ている彼女を傍から離さないでいる。いい迷惑だ、なんて顔をこれっぽっちもしないから、調子に乗ってしまう。

 

私なりの2度目の夏の過ごし方

 

最近は読書を愉しんでいる。仕事はあるけれど、実質ここでしか有給休暇を消化できない私の職業。必ず行かなければならない日以外には有給を使って、専ら活字を追いかけることに熱中している。書店に行ってインスピレーションで選んだり、図書館に行って前から読みたかった本を探したりして、好きなように活字と戯れている。

9月から、また仕事が始まってしまうことを知ってか知らずか、パートナーは「今のうちにお休みを満喫しておきなよ」なんて優しいことを言ってくれる。いや、優しいととれば優しいし、嵐の前の静けさだよ、なんて忠告にも聞こえてしまうけれど。それでもこの4月から7月までの繁忙期を完璧に乗り切った自分に今だけは優しくしてあげようと思う。

 

最近読んだ本

まなの本棚
まなの本棚

まなの本棚

 

まっすぐなんだよな〜!こんな風に(無類の読書好きとして)芸能界に戻ってきてくれるのが嬉しかったのと、愛菜ちゃんの中で『読書』っていうのがどんな意味を持っているのかを知りたくて買った本。いやー……感服です。予想以上に色々な種類の本を読破してらっしゃった。今後、本を読む上で参考にしたくなるレビューがたくさんありました。これは、間違いなく私の本棚行き。 

 

密室 本能寺の変
密室 本能寺の変 (祥伝社文庫)

密室 本能寺の変 (祥伝社文庫)

 

積ん読本でした。『戦国鍋TV』や『舞台 幻の城』を観劇して以来、すっかり歴史好きになってしまった私。特に風野真知雄さんや、宮本昌孝さんの書く小説が大好き。引越しも落ち着いて、やっと放置してある荷物に手をつけられそうな心持ちになってきたので、1冊引っ張り出して読んでみました。

めちゃめちゃ面白い……!本能寺の変は最近だと『映画 刀剣乱舞』や、『舞台 刀剣乱舞』でも面白い書かれ方をしていますよね。それらとはまた違ったストーリーで、しかも歴史上の人物たちは私の理想そのものの感情で物事を考えたり発したりしていて、最後まで頁をめくる手が止まりませんでした。読めば読むほど、織田信長が分からなくなる。

 

行きたくない 
行きたくない (角川文庫)

行きたくない (角川文庫)

  • 作者: 加藤シゲアキ,阿川せんり,渡辺優,小嶋陽太郎,奥田亜希子,住野よる
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/06/14
  • メディア: 文庫
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たまたま書店で手に取った本。自分と同じ職業のストーリーも載っていたので気になって購入。普段読まない作家さんの文章も読んでみたかったので。合う合わないはありましたが、小嶋陽太郎さんの「シャイセ」という話が1番のお気に入りになりました。今まで読んだことのない文章なのに、なぜか自分の中にすうーっと入ってくるテンポで、最後まで完璧な物語だったなぁ。この人の書かれた本をもっと読みたいと思いました。

いろんな「行きたくない」が詰まった本で、私たちの身の回りにありそうな話を丁寧に書かれているフレッシュな作家さんたちを知るにはもってこいでした。

 

読書する人だけがたどり着ける場所
読書する人だけがたどり着ける場所 (SB新書)

読書する人だけがたどり着ける場所 (SB新書)

 

完璧にタイトル買い。夏は自然と本が読みたくなるけれど、さらに読書のモチベーションが上がるかなぁ、と思って買った本。

頭のいい人のありがたいお話、って感じの本でした。私はまだこの人のレベルに達していないです。でも読書をした方がいいってことだけはハッキリと分かったので、収穫はあったのかな?

 

レオとマブ
レオとマブ~ふたりはさらざんまい~ (バーズコミックス ルチルコレクション)

レオとマブ~ふたりはさらざんまい~ (バーズコミックス ルチルコレクション)

 

ひたすらレオマブコンビがかわいい漫画でした。この2人にはどの世界でも一緒になって幸せに過ごしてほしい!パートナーのおすすめで見た、『さらざんまい』というアニメのスピンオフ漫画です。2人がパパをやる話。そう聞くだけで幸せだね。2人パパ。よき。

 

こんな感じで

 

自分の読みたいものを読みたいタイミングで愉しんでいる毎日です。ああ、あとちょっとで多忙の毎日が帰ってくるのか……。仕事場に顔を出していないツケが怖いです。が、もう少しの間、自分と家族に甘く過ごしたいと思います。また近況報告します。それでは。