熱帯夜

男も女も犬も子どももいる世界で過ごす、私、miraの物語。

同性カップルが子どもをもつということ

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昨日は色々と考えさせられる日だった。

パートナーと、子どもをもつことについて考えた。私たちはどちらも女性で、だからどちらもママになりたくて、女性を孕ませたいという感覚はない。妊娠して、お腹が大きくなり、そこに命が宿っている感覚を味わってみたい。

私のパートナーは子どもをもちたいとは思っていない。でも私は子どもをもちたいと思っている。そんな2人が付き合っているという事実だけが、私たちにとっては正しいことで、どちらの考えも否定されるべきではないと思っている。

久しぶりに、泣いた。どうにもならないことで泣いた。里親という選択肢もあるけれど、愛する人との子どもが欲しいという切なる願いがどこにも届かなくて泣いた。不妊治療をしている異性カップルと同じ感覚なのかもしれない、と一瞬思ったけど、やっぱりちょっと違う。だっておそらく、私の今の身体は精子が入ってこれば妊娠できる身体だもの。作ろうとしてみないともちろん分からないけれど、そうできるように生理がきて、胸が膨らんで、いつのまにかアラサーになって母性がピークに達している。それなのに、私は子どもを作れない。

同性愛者が子どもをもてる未来が無くはない、というドキュメンタリー番組を一緒に見た。NHKの番組で、ブレイクスルーFile.39『会えるはずなかった 私の子どもへ』というやつ。

 

www.nhk.or.jp

 

iPS細胞から、精子や卵子のもとになる細胞を作ることに成功した、ようするに男性の皮膚から卵子が、女性の皮膚から精子が作れるような未来が現実味を帯び始めているらしい。まぁこれは2年前の番組で、今はまだ日本で同性でも結婚できるかどうかの議論にも至っていないからね、多分、私の妊娠可能な時代では無理なんでしょうけど。


その番組の中のカップルも、子どもをもつということに対しての価値観の違いがあるようだった。なんか私たちに似てるね、なんて話しながら、最後まで一緒に見てくれた。彼女たちが2人の遺伝子のデータを電子画面上で受精させて、会えるはずなかった子どもたちに会えたのを見たとき、泣いたのは私だけだった。

別にそれが悲しいとかそういうことじゃない。私がなぜ泣いているのか、あなたがなぜ泣かないのか、そういうことをパートナーとずっと穏やかに話し合っていきたいな、と思う。自分たちの幸せって、本当のところはなんなんだろうって、考えて考えて考えて、それでもう死ぬときに「ああ、これだったのかも」って思えるように。


その中で、私たちを切なくさせるような作品を考えた女性が言っていた。こういったものを世間に提示して、同性カップルが子どもをもつことについて社会に考えてもらうきっかけにしてほしい、と。命を物理的に創り出すということについて、もっと議論してほしいと。

一時的な男と女の快楽だけでこの世に産み落とされて愛を知らずに大きくなって、人を憎みながら生きていく子どもと、あなたに会いたくてたまらなかったと愛し合う2人に抱き締めてもらえる皮膚の細胞から生まれた子どもと、どちらが幸せなのかな。

もちろん異性カップルで、子どもの誕生を信じ続けて、やっと生まれてきた愛しい我が子に愛情をたくさん注いで暮らしている人がたくさんいることは知っている。私もそうやって育てられてきた。パパとママが恋愛をしてくれたから私がいる。精子と卵子が出会って生まれる、生命の誕生は神々しい仕組みだとは思う。神秘的だ。

だからね、虐待をする人から、卵巣も精巣も剥ぎ取ってやりたいと思う。一時的な快楽に身を委ねた結果、女の身体に命が宿ってしまって。生まれてきた赤ちゃんの可愛い顔が、可愛い身体が殴られて、高いところから落とされて、泣いても泣いてもつねられて、たばこの日で白い肌を焼かれて、水を飲んでしまって苦しいのに浴槽に沈められて、口を塞がれて息ができなくて、死にたくなるほどの空腹のまま放っておかれて。外の空気が肺に入った途端に置き去りにされて。そんなことをするために命を造る仕組みを使わないで。お願い。もうこれ以上、悲痛な声で許してと叫ぶ子どもが増えないように、精子も卵子も作れない身体になってほしい。虐待をしてしまう大人が育ってしまう社会についても議論をしてほしい。お願い。


親からのたっぷりの愛情が、子どもを笑顔にするのなら、両親が異性でも同性でも関係ないんじゃないかしら。それが、大阪市があの男性カップルに出した答えなんじゃないのかしら。

 

www.nikkei.com

 

「ママ、ママ、どっちもだいちゅき」
「パパ、パパ、おにんぎょうさんであそぼう」
「ママ、パパ、やきゅうしよう」
「おばあちゃん、かたたたきちたげる」
「ママ、きょうがっこうでね」
「パパ、そだててくれてありがとう」

たくさんの子ども達が、笑顔になれる家庭が世界中に増えますように。

今の私は、同性カップルでも家庭をもつことができるなんていう可能性を信じてみたり、もしもこうだったら、という話をすることでしか、健全な精神を保っていられないんだと思う。卵子がいま1番元気で、妊娠しやすい時期だからかな。夢を見ていないと自分のこの身体は子どもも作れない可哀想な身体だと勘違いをして煙草を吸い始めてしまったときを思い出してしまう。喫煙をやめられたのは、あなたの身体が大事だよ、と言ってくれたパートナーの励ましだったな。

こんな身体を、あなたが愛してくれるのなら、まだ生きていてもいいかもしれない。ああ、いつもみたいに膨らんでもいないお腹を、あったかい手で優しく撫でてほしい。