本来あるべき教育の姿とは。まさしくこの本はそれに気付かせてくれました。私の中の「公立学校」のイメージが180度変わりました。
大人が学ぶ姿勢、学び合う姿勢というのは、子どもたちにとってどれほど強い影響力があることか。例え子どもであっても人格を持った1人の人間同士として接し、考えを伝え合い、多様性を知っていく。それもお互いに。これからの世の中で、そのやりとりはとても大切なことだと思います。
支援が必要な子にわかりやすい授業をすれば、他の子にとっても必ずわかりやすい授業であるということ。授業だけでなく、指示ひとつとっても、そうだと思います。その考えはどんどん変化していく多様性のある社会においても一緒。少数派の人が住みやすいと思える環境は、他の多数派の人にとっても住みやすい環境になるんですよね。
……話がずれましたが、特別支援教育に注目されてだいぶ経ちました。支援が必要な子であることは間違いなくとも、現場では「特別」支援教育の「特別」だけが強調されて、本来の意味がブレてしまうのではないかという、木村先生のお考えがとても印象に残りました。
常に学ぶ姿勢を持っていたいと思います。素敵な本に出会えました。
「みんなの学校」が教えてくれたこと: 学び合いと育ち合いを見届けた3290日 (教育単行本)
- 作者: 木村泰子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2015/09/16
- メディア: 単行本
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