熱帯夜

女として女に愛され愛したい

いいじゃない!これからなんだから〜(´>ω<`)

……コレな。

わたしを喜ばせようとしてくれてる言葉だからタチが悪い。いや、タチが悪いなんてのはただの根暗レズビアンの勝手な独り言で。当然みんな、わたしに素敵な「彼」がいると思って言ってくれてるんです。

わたしは自分でも嫌気がさすほど、変なところだけ真面目な性格で(他は適当なのにねぇ…)、「彼氏はいるの?」と聞かれれば「(彼氏はいませんが彼女ならいます)」と思って「付き合ってる人ならいますよ〜」って答えたい人なんです。嘘がつけない性格なんです。上手に嘘をつけばこんなにも苦しむことはないんですが。性格上、なんでレズビアンだからって異性と付き合っているなんていう、とんでもない嘘をつかなければならないの、とムキになってしまう。

その辺の頑なさを、honeyにはいつも呆れられています。でもさ〜女であるあなたを男性として話すのがすんごい嫌なんだよ〜。

職場は当然、私のパートナーが女であるという想像なんてこれっぽっちもしていない人たちの集まりですので、海外の話をしていれば「いいじゃない〜これからなんだから〜!そのうち新婚旅行でどこへだって彼と行けるじゃない♪」とか、子育ての話になれば「大変よぉ、鼻からスイカ出るんだから!生理痛なんてレベルじゃないわよ!」とか、家庭に対する一種の褒め方としてだったら、「結婚することが決まったら、素敵な門出になるんでしょうね。お父様もお母様もきっと喜ばれるわね」とかね…。

うーん、書いてるだけで鬱々してきた。ねぇ、これって、セクハラなんじゃないの?ノンケからクローゼットなレズビアンに対する、セクハラなんじゃないの?

結局なにがってね、その人たちに悪気がないから余計に落ち込むんです。誰も、わたしのことを悲しませようとして言ってるわけじゃない。それが分かるから、辛いんです。職場の人たちからの言葉を、一度でいいから素直に受け取ってみたい。

行ってきたら聞いてくれますか?女同士の、幸せ新婚旅行話!赤ちゃん?もちろん産みたいですよ。あれ、でも卵子と卵子で受精できましたっけ?いますぐ「彼女」と結婚して寿退社したいです!

嫌いじゃないんですよ。好きなんです。あなたたちのこと。もっと深い話をして、仲良くしたいんですよ。

でも、レズビアンであることを隠していることで、普段の会話の中に透明な壁が出てきてしまって心を開けなくて。偽りのわたしを見せていることに申し訳なくなって。自分自身にも嫌気がさしてきて。仕事にも集中できなくなってしまう。

カミングアウトをしていない環境に身を置くというのは、それだけで本当に多大なストレスを感じて気が狂いそうになるんです。また今日も、そんな自分の気持ちを見ないフリ。自分にも自分を偽って生きていかなければなりません。苦しい。